小江戸・川越を楽しむ一日観光ガイド

小江戸・川越を楽しむ一日観光ガイド


1. 川越の概要

1.1 地理と交通

  • 場所:埼玉県西南部に位置し、面積109.16平方キロメートル、人口35万人超、海抜は約22m
  • 愛称:小江戸
  • アクセス
    • JR川越線:大宮駅から川越駅まで約20分
    • 東武東上線:池袋駅から川越駅まで急行で約30分
    • 西武新宿線:西武新宿駅から本川越駅まで急行で約45分

1.2 小江戸巡回バス

川越観光を効率よく楽しむなら「小江戸巡回バス」が便利。一日乗車券(大人500円/子供250円)を買えば、何度でも乗り降り自由。主な停留所は川越駅、川越城本丸御殿、蔵造りの町並み、菓子屋横丁など。


2. 川越城

2.1 川越城本丸御殿

  • 歴史:1457年に築城された川越城(別名:霧隠城、初雁城)は、江戸時代には川越藩の藩庁として機能。
  • 現存建築:1848年に再建された本丸御殿は、東日本で唯一の本丸御殿遺構として埼玉県の有形文化財に指定。
  • 日本100名城:2006年に選定。

2.2 三芳野神社

川越城本丸御殿のすぐ隣にある神社。創建1624年とされ、川越城を守護する神社の一つ。埼玉県の文化財にも指定されている。


3. 川越市美術館 & 川越市立博物館

川越の歴史・文化を深く知るなら、市立の美術館や博物館が最適。どちらも川越城本丸御殿の向かい側に位置し、小江戸巡回バスでのアクセスも容易。

  • 川越市美術館:地元出身画家の作品や、市民の写真・絵画など多種多様な芸術を鑑賞可能。川越の文化的雰囲気を感じられる。
  • 川越市立博物館:2023年12月4日~2024年3月15日まで休館予定(改修工事)。歴史資料や展示が充実しており、再開後も要注目。

4. 蓮馨寺(れんけいじ)

蓮馨寺は、蔵造りの町並みが並ぶエリアへの通り道にある寺院。小江戸巡回バスの「蓮馨寺北」停留所で下車。

  • 御本尊:鎌倉時代の1278年作と伝わる阿弥陀如来像
  • 坐鹿羅漢:触れた部位の病気が治るといわれ、多くの参拝客が集まる。

5. 蔵造りの町並み

5.1 概要

札の辻(さつのつじ)から仲町(なかちょう)まで約430mにわたる中央通り沿いに、火災に強い土蔵造りの建物が整然と並ぶエリア。かつての大火後に普及し、現在は川越の代表的景観に。

  • 主要スポット
    • 蓮馨寺
    • 時の鐘
    • 川越まつり会館
    • 大沢家住宅 など

6. 時の鐘(ときのかね)

川越时之钟

川越のシンボル的存在である3層構造の鐘楼。1893年の大火で焼失し、1894年に再建された。

  • 高さ:約16m
  • 鐘の音:現在は機械仕掛けで自動化。毎日6時・12時・15時・18時に時を告げ、日本の「音風景100選」にも選ばれた。
  • 薬師神社:鐘楼下を通り抜けた先に鎮座し、家内安全や病気平癒で有名。

7. 川越まつり

7.1 概要

  • 毎年10月第3土曜・日曜に行われ、2005年には国の重要無形民俗文化財、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録。
  • 起源は1648年にまで遡り、川越藩主が氷川神社へ奉納した神輿や獅子頭が始まり。その後、豪華な山車(だし)行列へと発展し、370年余りの歴史が受け継がれている。

7.2 川越まつり会館

  • 川越祭を紹介する資料館で、実際に使用される山車や祭の写真・映像を展示。
  • 2024年1月15日~2025年2月29日まで改修工事のため休館予定。

8. 大沢家住宅(国指定重要文化財)

  • 建築年:1792年(江戸後期)
  • 場所:札の辻交差点付近
  • 特徴:2階建て土蔵造りで、内部は1階が土産物店、2階が畳敷きの部屋。
  • 歴史:1893年の大火を免れ、防火性能の高さが証明されたことから、以降、土蔵造りが川越に広まった。

9. 菓子屋横丁

幅80mほどの石畳路に約20軒の菓子屋や駄菓子屋が軒を連ねる“菓子屋横丁”。香ばしい砂糖菓子や昔懐かしい駄菓子などが並び、大人も子どもも楽しめるスポット。レトロな雰囲気が漂い、SNS映えもバッチリ。


まとめ

「小江戸」と呼ばれる川越は、江戸情緒を感じられる城跡や蔵造りの町並み、古くから続く寺社や祭りなど、見どころ満載。小江戸巡回バスを活用すれば効率的に回れます。東京や埼玉の中心部からのアクセスも良好なので、日帰り・週末旅行先としてもおすすめ。ぜひ一度、川越のタイムスリップ感あふれる街並みを体感してみてください。